2024/05/12 男子の悩みに「ペニスの大きさ」を投稿いたしました

はらたいらさんも49歳で絶不調

 堅実に「はらたいらさんに3000点」、一発逆転を狙って「篠沢教授に全部」。わくわくドキドキの往年のクイズ番組「クイズダービー」で博識を披露した漫画家のはらたいらさんが、自身の体験を著した「ジタバタ男の更年期」(2000年)。それまで無縁と思われていた男性にも更年期症状があると注目されるきっかけをつくりました。

 女性の更年期は、女性ホルモンが急激に減少する閉経前後のおよそ10年間をいい、この時期に現れるさまざまな症状を「更年期症状」、その中でも症状が重く日常生活に支障がある状態を「更年期障害」といいます。

 一方、男性の場合、男性ホルモン「テストステロン」は中年以降穏やかに減少します。このため、この時期に症状を全く感じない人や軽い人も多く、また、つらい症状は自律神経失調症やうつ症状と考えられてきました。1990年代までは、男性に更年期があるなんて「???」でした。やっと最近、この時期に男性に現れるさまざまな症状の原因も、多くがテストステロン低下によるものと分かってきました。

ただ、女性との違いは、ホルモン減少の程度や時期、それによる症状の出方に個人差が大きいこと、そして男性の更年期症状は、30代後半以降、どの年代でも起こる可能性があることです。

 「なんとなくだるい。新聞を読んでも頭に入らない。机に向かって漫画を描こうとしても『よしやるぞ!』という元気がわいてこない」。49歳にして初めて経験する心身の絶不調にオロオロと戸惑うはらたいらさん。症状改善のヒントになったのが「今のはらさん、更年期みたいよね」の一言だったそうです。原因が分かれば、対処法につながります。 近年、男性にも更年期症状が起こることが知られるようになり、「心身の不調は更年期かも」、「家族から更年期ではないかと言われた」と泌尿器科を受診する男性が増えています。男性に更年期症状が起こることは珍しいことでも恥ずかしいことでもありません。不調の原因を確かめることは大切です。わくわくドキドキする気持ちが少なくなったと感じたときは、ぜひ泌尿器科にご相談ください。

(寄稿:2023/01/16付 西日本新聞朝刊)

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