睡眠中,無意識のうちに精液を漏らすことを夢精といいます。多くは性的な夢をみたり,掛け布団の重みなどの外部からの刺激によって,勃起と快感を伴って起こります。この夢精は生理的なもので,まったく正常な現象です。そして,前立腺や精嚢が発育し分泌能が高まる10代後半から20代の初めに起こることが多く,また,この時期は連夜になることもあります。毎晩続いたとしても心配いりませんが,そうなると後始末が大変です。人任せにせず,自分で始末をしてください。
やがて,マスターベーションや性行為での射精があれば夢精の頻度は減少し,めったに起こらなくなります。私が高校生の頃,マスターベーションや性行為での射精とはまた微妙に違った感覚がある夢精を起こすためにマスターベーションを我慢していた友人がいました。けれども,夢の中での体験は思うようにはできなかったようです。
- 思春期前後に起こる生理的な現象
- 二次性徴(性成熟)が進んでいることの指標
- まれに精神疾患や脊髄の異常で起こることがある(思春期以後も続く場合、頻回に起こる場合)
- 二次性徴や射精に関しての知識がない場合、射精をすることで下着や布団を汚すことに罪悪感を覚えることがある。その際には、大人の体への変化として、射精が起こることを含めた二次性徴について本人に説明する
- 「射精をすることは悪いことではない」と理解を促すことが大切
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