2024年3月– date –
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男女で違う おしっこの飛び方
男性が排尿するとき、尿線は出口から1~2センチのところでよじれます。そのため、おしっこが180度回転しているように見えます。既に気付いている男性は多いでしょう。このトリビア(豆知識)は10年ほど前、東京の民放の人気バラエティー番組で取り上げら... -
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チャックに挟んでしまったら
排尿後、チャック(ファスナー)を上げたときに「痛っ!」と、ペニスの皮膚を挟むことがあります。実は私も小学生の頃に何回か経験済みです。 思春期前はペニスの先端まで包皮がかぶっています。トイレから急いで出ようとして慌てているときなどに、先... -
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仮性包茎は治療の必要なし
〈自分は仮性包茎なのでかなり悩んでいたのですが、手術は必要ないと聞いて、本当に助かりました。世界が一変しました〉。私が学校でしている性教育の出前授業を聞いた高校生の感想です。 亀頭と呼ばれるペニスの先端が包皮という皮膚で覆われた状態を... -
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おしっこの時間が30秒を超えると
「先生、競争ね」。宴会の時、同じタイミングでトイレに入ろうとした看護師さんから声を掛けられました。その店は、男女共用の個室トイレが廊下に並ぶ、今では珍しい造りです。医師になって間もない20代、まだまだ排尿に勢いのある頃のことです。 男女... -
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「いもりの黒焼き」によると
みなさんは年末年始をどのようにお過ごしになったでしょうか。きっと希望や目標を持って、時代の変わる新年をお迎えになったことと思います。 私の今年の目標は「女性から見つめられる男になる」です。「何を今更」と言われそうですが、目標を定め、達... -
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朝立ちは健康のバロメーター
〈朝マラの立たぬ男に金貸すな〉。こんなことわざがありますが、江戸の昔から、あれは男性にとって健康のバロメーターです。 そう。あれとは朝目覚めたときのペニスの勃起です。エッチな夢を見たわけでも、尿がたまって刺激を受けたわけでもありません... -
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ぼうこうは「心の窓」です
不思議と今でもはっきり覚えている光景があります。「息子が小便が近うなっとっとですが、病院に連れて行った方がよかですか」「昼間だけなら放っておけば治るよ」。親戚の集まりの際、父と内科医の大伯父が縁側で交わしていた会話です。私が小学校低学... -
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中高年男性ランナーは気を付けて
「ひろみ、頑張ってえ~」。振り返ると、白いキャップに白い上下の郷ひろみさん。ダイヤモンドヘッドを過ぎた15キロ地点で、私をさっそうと追い抜いていきました。時は1985年。初マラソンのホノルルは、郷さんに35分遅れてフィニッシュ。以来、夜の中洲... -
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性加害を止める医療
「性の好みは人それぞれ。他人からとやかく言われる筋合いはない」。そう思っている人がいるかもしれません。1人で楽しむだけならいいですが、周囲に迷惑が掛かった時点で、それは性暴力行為になります。 「このままでは人生を棒に振りそうです。なん... -
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泌尿器科医も結石できます
泌尿器科医なのに、結石ができるなんて。それも4回も。シンジラレナ~イ。 尿路結石は、尿中の成分が結晶を作り、それが固まったもの。腎臓から尿道までの尿路(尿の通り道)にでき、診断時の位置で、腎結石や尿管結石などと呼ばれます。背中から脇腹に...